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浜田市世界こども美術館

10月10日
読了時間: 2分

島根県浜田市にある浜田市世界こども美術館へ。


青空の下、白い曲線の現代建築と金属手すり、芝生の中庭が広がる晴れた外観写真】【。

今回訪れたのは、企画展「さわっ手たのしむ タッチミュージアムⅡ ~森と海~」。

普通、美術館では「作品には触らない」が基本。

ところが、ここでは、

見る。触る。動かす。遊ぶ。つくる。


作品を鑑賞するだけではなく、自分から作品の中へ入っていくような展示になっていた。

今回興味を持ったのは、

「どうすれば子どもが自分からアートに関わりたくなるのか」

という体験のデザインだった。


ー「説明」より先に、手が動く。ー


展示のテーマは、浜田の自然をイメージした「森と海」。


美術館の細長い通路で、長い机に木片の展示が並び、子どもたちと大人が見学している。壁に「スタート」の表示。

触れたり、動かしたり、試したりできる作品が並ぶ。

「これ、どうなるんだろう。」

と思ったら、まず触ってみる。

動いたら、もう一度やってみる。

すると、

「なぜ動いたんだろう?」

という疑問が生まれる。

つまり、

説明 → 理解 → 体験

ではなく、

興味 → 体験 → 疑問 → 理解

という順番。

最初から答えを教えるのではなく、まず「やってみたい」をつくっている。


壁際に並ぶ赤・緑・黄・青の魚型飾り。大きな目玉が目立ち、室内の展示スペースで吊るされている。

海中風の壁と青い床に、色とりどりの魚や海藻の切り絵が並ぶ廊下。明るく楽しい雰囲気。

海の生き物の壁画が続く白い廊下を、数人の子どもと大人が歩いている。青い床と明るい展示空間。

ー参加すると、美術館が変わっていく。ー


「海」の展示では、海の生きものを描き、壁へ加えていく参加型の仕掛けもあった。

来館者が増えるほど、空間そのものが変化していく。


最初から完成している展示ではなく、

参加することで作品が完成していく。


自分が描いたものが展示の一部になると、「作品を見る人」から「作品をつくる人」へ立場も変わる。

これも、見るだけの美術館とは違う面白さだった。


美術館の白い展示室に、毛糸のカラフルなタコのような吊り下げ作品が2体並び、遊び心ある雰囲気。
白い壁のギャラリーに、カラフルな触手のような吊り下げ彫刻が並ぶ静かな展示空間。

ー「見る」から「やってみる」へ。ー

今回、一番印象に残ったのは、

人は、見たもの以上に、自分がやったことを覚えている。


ということ。

触った。

動かした。

描いた。

失敗した。

もう一度やった。

そこに自分自身の行動が加わることで、「美術館で見たもの」から「美術館で体験したこと」へ変わっていく。


海の生き物の切り絵やイラストが壁いっぱいに貼られた展示。中央に「日本海ゾーン」の青い看板と案内板がある。

ーデザイン視点で感じたことー

人に何かを伝えたいとき、

「見てください」と言うのではなく、見たくなる。

「触ってください」ではなく、触りたくなる。

「つくってください」ではなく、つくりたくなる。

その「〜したくなる」を設計することも、デザインなのだと思う。


見る → 触る → 気づく → つくる。

浜田市世界こども美術館は、作品を展示するだけではなく、

子どもの「やってみたい」をデザインする美術館

だった。


屋外の芝生に、金属製の輪が無数に連なった動物のような大型彫刻が置かれ、青空と建物が背景に見える。

 
 
 

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