大芦高原の雲海と、昭和が息づく鉱山町へ>
- marbledrop

- 10月14日
- 読了時間: 2分
— 自然と時代の質感を五感で観察 —
岡山県美咲町・大芦高原温泉「雲海」。温泉を引いたバス付きのバンガローに宿泊。
高原の澄んだ空気と静かな環境がデザインそのもの。
風の通り方、虫の声、夜の光の少なさがが印象的。


夕方はバーベキューで焚き火の赤を体感。
夜は満天の星と温泉の湯けむりに包まれ、自然の演出を観察。
泉質は地下1,500mからくみ上げたアルカリ性のとろみ湯。
朝、白鳥と鯉にエサをやりながら、水面の反射を観察。

ー「昭和」というデザインアーカイブを体験するー
二日目は「柵原ふれあい鉱山公園」へ。昭和30年代の鉱山町を再現した資料館。

吉ヶ原駅舎では、古い車両や広告、駅名板を観察。手書きと機械印刷の狭間にある美しさ。
均質化した現代のサインとは異なる、人の手の温度を感じるデザイン。



レトロな看板デザイン、タイポグラフィ、質感の宝庫。




「鉱山にぎわいコーナー」では、当時のままのパッケージや広告、道具類が並ぶ。
フォント、配色、紙質など、現代にはない不均一のデザインがあふれる。
印象的なのは、鉱山社宅の生活空間。
狭い空間に整然と並ぶ道具たちが、現代のミニマルデザインの対極にあるリアルな生活の造形。

ー視覚の時間軸を感じる空間設計ー
「採掘最前線コーナー」では、エレベーターを降りて地下400mを模した坑道へ。
照明の演出、鉄の質感、音の反響が連続し“没入体験”をリアル空間で再現したような構成。


大芦高原温泉と柵原鉱山公園。どちらも生きた教材のような場所。
自然と人の営みが織りなすデザインを観察することができた。

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