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江戸の好奇心を、現代のデザインで伝える。津山洋学資料館 >

  • 8月15日
  • 読了時間: 2分

— このカタチには、意味がある。 


岡山県津山市、城東地区にある津山洋学資料館へ。



今回、最初に気になったのは展示物ではなく、資料館を象徴するシンボルマークだった。


「このカタチには、どんな意味があるのだろう。」


そこから今回のデザインリサーチが始まった。



— シンボルから、建築へ。 


資料館の外観を見ると、シンボルマークだけではなく、建物そのものにも特徴的な形が使われていることに気付く。


ホールや展示室は、五角形を基本に組み合わせた平面構成


この五角形には、きちんと理由がある。


日本で初めて本格的な西洋植物学を紹介した津山藩医・宇田川榕菴にちなみ、「植物」をモチーフとしたもの。

さらに、

宇田川玄随、宇田川玄真、宇田川榕菴、箕作阮甫、箕作秋坪

「津山洋学五峰」と呼ばれる5人の洋学者もイメージされている。


単に「面白い形の建物」をつくったわけではない。


津山の洋学という歴史を、一つの形へ置き換えている。


ここがデザインとして非常に興味深かった。


— 歴史を「描く」のではなく、「抽象化する」 


もし「津山の洋学」を分かりやすく表現するなら、洋書や顕微鏡、人物などをシンボルにする方法もある。


それなら一目で「歴史」「学問」ということは伝わる。


しかし、それだけでは単なる説明になってしまう。


大切なのは、「津山洋学とは何なのか」

という本質を見つけ、不要な情報を削ぎ落とし、形へ変換すること。


歴史の背景にある意味を抽出して、形として残す。


これはシンボルマークやロゴを考えるときにも、とても重要な考え方だと思う。


江戸時代、西洋の未知の知識を追い続けた洋学者たち。


その好奇心が、現在はシンボルや建築、展示という形になって受け継がれている。


津山洋学資料館は、歴史を保存するだけではなく、歴史に込められた思想を現代のデザインへ翻訳した場所として、とても興味深いリサーチとなった。


 
 
 

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